playing BODY player
改めて身体という存在を考えるための展覧会
成安造形大学が主催する企画展のビジュアルを担当しました。
この企画は直接身体を使いながら様々な手法で活動を行う作家を取り上げ、改めて身体という存在を考えるための展覧会です。会期中には継続して作家たちのパフォーマンスが行われるほか、実際に身体を使って参加できる作品も展示されます。
本件のデザインは、展覧会の広報物としての役割を担いながら、参加作家に近い立ち位置で表現としてのヴィジュアルメイキングを求められました。
会場ではこれを元にした什器の設置や学生たちとコラボしたペインティング、オリジナルTシャツの販売なども行われました。
CL:Seian University of Art and Design / AD&D:Okuyama Taiki | 2018
CONCEPT|身体を通した内外の伝達を可視化する
反応・作用・変容・動作・歪など、身体に関わる事柄をモチーフにしています。パフォーマンスやダンスといった即興性が高いものや非再現的で一回性のもののため、流動的でかつシンプルで強い1つのビジュアルとしました。
反応・作用・変容・動作・歪など、身体に関わる事柄をモチーフにしています。パフォーマンスやダンスといった即興性が高いものや非再現的で一回性のもののため、流動的でかつシンプルで強い1つのビジュアルとしました。
Typography|ロゴのタイポグラフィは、「playingする身体」と「playerとしての身体」の両極の間で変容するBODY を表現しています。インターフェイスとしての身体の役割を表すものです。1つの書体が上下2つに分かれてうねりながら交差している様子は、それぞれが離れていくようにも、結びついていくようにも見えます。
並行する2つの軸で交差していて、同じ書体をズラすことで視線にブレを生じさせ、意図的な違和感として作用します。
Illustration|有機的にねじれたのイラストと様々な描線で、身体から発されるエネルギーを表します。身体の変化とそれに伴った表現方法です。複数の作家の参加する展覧会で、表現が偏りすぎないように間口を広く取っています。
Color|身体内部や全身を張り巡らす血管を表す赤色、抽象化した皮膚の色、シナプスの伝達を表す複数の色、それらで構成されています。背景色も人体を想起する配色にすることで、体内や脳内での出来事を思わせます。